『幻魔大戦』
かなり乱暴に要約すれば、宇宙の負エネルギーと地球人エスパーの戦い。
宇宙の負エネルギーは全ての破壊、全ての滅亡に邁進する。
これに対する宇宙の正エネルギーが、フロイと云う宇宙意識。
光があれば影があり、影を作るのはまた光である。
ま、有体の悪対正と云った大枠の中で、人の心中の葛藤が描かれる話。
言ってしまえば人が創作するお話とは、概ねそうですわな。正側が主役であるか、悪側が主役であるかして七転八倒する訳さ。
さて角川映画版『幻魔大戦』が当時の少年の目にどう映ったかと云うと、まずはキャラクターデザインに異質感ありありでした。
俺はこの時初めて大友克洋氏を知りました。
あの基本つり目気味な登場人物達の目つきは、それまで見てきたアニメキャラとは一線を画しており、「何か違う」を強く意識させられたっけ。
あとはかなり抽象的な印象として「Cool」だなぁ〜と思った。
全体的な絵面と音楽が、俺の知り得たテレビアニメとは大分違った。
俺は戦争を知らない子供たちで、尚且つ骨の髄までテレビっ子の糞がきだった。
あまりにも俺がテレビに釘づけだったので、おふくろがテレビのコンセントを鋏でちょん切ると云う荒技でテレビ視聴を封印した過去もある。
そんなテレビ大好きっ子の俺が『幻魔大戦』を観たのはミドルティーンの頃だったが、「何か、違う」感が大きかった。
で、当の「まるごとソフト」とやらは、どうやら映画をそのまま放映するらしく、今一度その「何か、違う」感を確認しようと、夜更かし覚悟で画面に食い付くと、あら、まぁ、びっくり!
オープニングのナレーションが始まるや否や、俺も同時にそのナレーターのイントネーションも含めて復唱出来るんだな。
思い返せば、当時あまりにも違和感があったゆえに、自分なりにその違和感を解析しようと、映画の音声盤を繰り返し聴いたんだよな。
DVDソフトが2千円弱で、しかもコンビニで買える時代には考えられないけども、当時は映画の音声だけを収録したレコードがあったわけよ。
台詞はもとより、効果音から、BGMまで音声は全て収録してるわけさ。
映像だけは頭の中で再生しなさいって代物で、確かLPサイズで二枚組を夜な夜な聴いていたんだな。
そのレコードはレンタルレコード屋で借りてね。
俺はテレビの前で復唱しながら、意識は過去と現在を行ったり来たりしていて、妙にドキドキしたな。
もう、なんというのかな、中年の俺と、少年の俺が肩を並べて観てる様な感覚な訳よ。
音声を復唱しながらね。
ちょっと色々な意味で危なかったね。
なんとなく結末を思い出してみようとするんだけど、霞にかかった様にフワフワとボヤけるんだ。
そんでも胸の奥では、否、記憶の底では、必ず一分の隙も無く憶えていると確信しているのよ。
それはまるで、見えない未来を予知してみようとする感覚だった。
ますます、ドキドキしてきたね。
もう呼吸するのもまどろっこしい位に、意識だけが先を急ぐんだ。
すると……
「俺、サッカー観たいから、お前はもう寝ろ」
と、父親にチャンネルを奪われ、現実に引き戻されました。
つづく。
ks02さん》
こんにちは
そちらへコメントを寄せようとしましたが、飛び込みでは簡単に書けない様なので、こちらで失礼します。
「幻魔大戦」は現在でも観ようと思ったら観れるのですね。驚きました。
結局、「まるごとソフト」は最後まで観れなかったので、次の機会が簡単につくれるのは嬉しい限りです。
メタやコードに関しては、余り深く捕まえようとはしていないです。
なので、次回観る時は今一度、よく観てみます。
- 2008/03/31(月) 13:42:38 |
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- ごじゃっぺ太夫
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