Stray Cat Blues

俺たちにも明日はある!

夜の街角

2008/04/28(月)


世間知らずの坊主頭だった頃の俺にとって、とても脅威であった一学年上のKohちゃん。
中学生位の年ごろの方が多分に残酷だったりするからね、ま、結構「ぼくちゃん」であった俺と云うのもあって、その当時はハード&タフな日々を送っていた。
社会に出てからと云うもの、割りとトラブルの渦に巻かれやすい体質の俺は、西池袋のチンピラ事務所に軟禁されたり、若さに自惚れたガキ相手に血塗れでじゃれ合ったりと、正に「事実は小説より奇なり」の術で難を逃れて生き延びてきたが、そんなアレコレも中学生の頃の徹底的にヘヴィなやりとりに較べれば、水素ガスみたいに軽い。

その位、Kohちゃん達との過去の産物は重い。

そんなKohちゃんと最近ちょくちょく出くわす事が多い。
しかも、いつも同じ街角で!
お互い顔を合わさない間に色々なモノがなくなり、色々なモノが変化し、色々なモノが増えちゃって、本当に人生苦笑いである。

「お前って何か夢とかあんの?」なんて唐突に真顔で聞いてくるから、

「いつか、間近でザトウクジラを見てみたいね!」
と言ったら、腹を抱えて笑われた。

いや……結構、本気なんだけど……。
ま、いいや。

あいつや、こいつや、そいつの近況などを聞いて、生きてゆくのは一筋縄ではいかないなとつくづく思い知る。

憧れと現在を昂々と照らす煙草の自販機。
俺とKohちゃんの街角で「また、明日!」

  1. 山川草木
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新しいページを捲るとき

2008/04/25(金)


こりゃ、しかし、めちゃくちゃだ……。
けれども、誰しもが「あの時」からもう一度やり直しなんて出来やしないからなぁ……。
体はヨレてゆくし、脳みそは硬くてスカスカになっちゃうしで、この時間野郎を本気でぶっ飛ばさないと陰気な石ころにも見劣るやもしれん。

だもんで、やけくそ、なにくそ腰に手を当てて笑ってやった。
全世界へ向かってな!

いや、全宇宙へ向かってだ!

恐らくコイツは贅沢病に違いあるまい。
贅沢して、贅沢して、贅沢して、贅沢して、贅沢して、贅沢して、贅沢して、贅沢して、贅沢して、贅沢して、贅沢して、贅沢して、贅沢して、贅沢して、贅沢して……、

虚無感200%、絶好調!

現代における正体不明な老楽器を手にとり、ポロンと鳴らすと俺の世界は忽ちピタリ静止して、なんでもかんでも良きかな、良きかな。

うむ。素晴らしきかな、こんな人生も。
なかなか捨てたモンぢゃない。

もう「自称・荻窪番長」は引退しよう。
これからは「自称・銀河系大天才」でゆく。


あくまでも「自称」なんだけど……


  1. 山川草木
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いやはや……

2008/04/23(水)


今思い返してみると、一体何をしていたのか具体的に憶えていないのだが、学生服を着ていた頃に寝る間が無い程アレコレ駆け回る日々を送り、気が付けば一月に十日程しか学校へ行かない様な時期があった。
別段、通っていた学校に不満があった訳でもないのに、その当時はそれよりなにより大事なモンは校外にしか見付けられず、それ故に自然と学校から遠退いてしまったと記憶する。
「ぢゃぁ、何があったの?」と聞かれても……あったんだか、無かったんだか定かではない。

兎に角、ある時期学校へすっかり行かない様になり、ただ朝は一応登校しているフリをして家を出ては、その日その日の雑事に一日を費やすガキであった。
ある時、なぜかその日は登校してみる気になり、十時過ぎに学校へ顔を出すと担任が
「親父さん、来てるぞ」
と言う。どうやら余りにも不登校が目立つので担任が自宅に電話をしたらしい。それまで何も知らずにいた父親は、担任の言うがままに学校へ行き進路指導室へ通された。
そこへ間髪入れず、やはり何も知らない俺が学校へ現われた。

こんな事ってあるんだなぁ……。

で、多分この出来事がいまだに親父の頭のどこかに残っているのだろう。
いまや、すっかり世間様と休日がズレている俺は、平日休みで家にいる事が多々ある。

すると……

「お前、本当に働いているのか?」

と真顔で聞いてくる。


どんなだよ。G.Wも全日出勤だよ、親父。


  1. 山川草木
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億の細道

2008/04/20(日)


世界地図を眺めれば、それはそれは見知らぬ物事が同時進行で錯綜しているのだと考えたり、考えてなかったり……。

とてもぢゃないが全部を知り得る事は俺には到底無理。
しかし、この縮小したり拡大してゆくアレは何処へでも繋がっている。
技術は研けば光る事もあるだろうが、六感めいたモンは簡単にはかたずかない。
個へ、個へと向かうと穴蔵へと潜っていくが、それこそ核を突き抜け裏側まで行けるのは稀な事で、中途で溶ろけてドロドロの掬い様の無い有様に酔っ払うのが当世の流行であろう。

しかしまた、この流行廃りと云うのも魔可不思議なモノで、薄っぺらく罠にはめたり、全く新しいやり方で救いだしてみたりするんだから馬鹿に出来ない。

要は、その時ソレと分かるなら恐ろしくカッちょ良い。

  1. 山川草木
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あんたの銃、俺の自由。

2008/04/19(土)


ロック大〜ぃ好きな俺様がいて、ロック大〜ぃ嫌いな俺がいる。

いざ対峙すると型にはまって解き放てない。
まったくもって自由であるはずなのに、無意識下に不自由に落とし込むなんて……。
一対一の対決なら断然にギターがイカしてる。

M&Mな貧相さを味方につけて、野を越え山越え、谷越えて、表裏一体の道程はまだまだ長そうだ。

そうやって、明日、明後日、後明後日も生きてゆく。

  1. 山川草木
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眩しいぜ!

2008/04/15(火)


春、絶好調な日中。
タンポポも菜の花も見事なまでに真っ黄々で、こりゃまいったね……。
クラクラするね。

ウトウトうつつで呆けていたら、毒針チクリと疼いたね。

あぁ、これも春ぢゃんね。

一足跳びで飛び越えてやりたいね。
その「常識」とか「ねじれ」ってヤツをね。

もう、目蓋を開けていられないや……。

  1. 山川草木
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Not Fade Away

2008/04/13(日)


俺とJagardとの夜遊び。
Van Morrisonの「moondance」を聴きながらアレコレ振り返ったり、戦略めいたモノを考えたり。

いざ、In the midnight hourのステージ。

「時間よ止まれ!」
シケシケの鉄弦には力ぢゃ勝てない。
ちょっとだけ小宇宙。

不思議と演奏中に客席の会話が詳細に聞き取れる。

「オリジナルかな?」

「魂こもってるよ!」

おい! 貴兄達! 
分析するな! 

俺はお前達に喧嘩を売っているのだ!

それすらも分からんか?

お前等は人間のくせに無味無臭すぎるよ……。

その辺の野っ原に咲いてるタンポポよりも記憶に残らない。

そんでもってこれ以後、無菌室の様な電脳寝床で俺の悪夢を見る羽目になる。

なんちゃって!

Love is love not fade away

  1. 山川草木
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SHINE A LIGHT

2008/04/11(金)


久しぶりに新譜と云う物を購入する。
MARTIN SCORSESE監督が撮影した映画「SHINE A LIGHT」のサウンド・トラック盤 。簡単に云えばTHE ROLLING STONESのライブ・アルバム。

先月末には米盤が店頭にならんでいたのだが、日本盤初回限定のSHM-CDを敢えて購入する。
以前、散々SHM-CDに疑問有りと感じたくせに、またもや、つまらぬ好奇心で同じ過ちに手をのばす俺。

したら、これがまた……Darryl Jonesの一々癇に触るベースがはっきりと聞こえ過ぎちゃって、閉口すると云う御粗末さ……。

俺って、アホだな……。

しかし、その演奏内容は良い意味で「いい加減」と云う「らしさ」が存分に収められていて、とても俺好み。
ブートの様な聴き応えは、飽きずに何度も繰り返し聴けそうであるなぁ。
二枚組と云うのは聴くのも体力いるけどね。
「Disc-1だけでも良かったんぢゃないの?」と思わなくもないが、Disc-2の「START ME UP」がオフィシャルリリースのライブテイクとしてはピカ一の演奏内容なので、降参ですわ。

音楽評論家を気取って細かくアレコレ能書きを書いてもしょうがないので、音楽的な話はさておき、なんとなしに感じた事を二つ、三つ。

なぜに古い曲だけで纏められているのか?

もしや、ストーンズもまとめの作業に突入なの?

生きている内に彼らの生の姿を、もう一度だけでも目撃したい。

そして、彼らの演奏は真似したくても絶対に真似出来ない境地におるな。
どんなに頑張っても真似出来ない怪物になっちゃった……。
なので、毎年、いや、毎月でもライブ・アルバムをリリースして欲しい。
……いや、月一回でも、生でライブが観れたら最高だな。
ストーンズ、日本に引っ越して来い!

古い曲だけでも「現在の生」しか感じさせない彼らは、やっぱ凄いわ!

長生きしてね。


  1. 山川草木
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さらばんば!

2008/04/04(金)


晩飯を食いながらテレビを見ていたら、ニュースで桑田真澄の引退コメントが流れていた。

「野球をやる為に生まれてきた人間だと思っている」
と言っていた。


これまた以前にテレビで見たのだが、島根県の青谷に弥生時代の遺跡が出土していて、なんでも、そこの遺跡は出土する物がきれいに原型を止めている事で有名らしい。
どうやら、遺跡が埋まっている土質が粘土質の為に密封されていて風化していないのだとか。
矢尻が刺さったままの弥生人の大腿骨であるとか、弥生人の脳みそなんかが、見てソレと分かる状態で紹介されていた。
当然、生活調度品もきれいな状態で沢山出土していて、その色々と工夫された器や道具から弥生人の工芸技術が非常に高かったのだと想像出来る。
面白かったのは、現代の日本には木工芸の人間国宝が四人いるらしいのだが、番組ではその内の三人を青谷に招き、特別に出土品を手にとって見る事を許可して、人間国宝の三人に弥生人の工芸技術の高さを目利きして欲しいとしたところだ。
三人揃って口にしたのが
「素晴らしい木を使っている。弥生人はどの木が材料として適しているのかを確実に見極めていただろう」
と言っていた。
人間国宝の方達は、作られた調度品の木目や重さから使われている木の原型を語り合っていた。

「立木の状態で、木を選り抜いていただろう」

その後、番組では人間国宝の方々が思い思いの出土品を参考に、レプリカを造ると云う事をしていた。


当たり前っちゃ、当たり前なんだけど……

プロフェッショナルって凄ぇな!
圧倒的に感動させるその言動には、なんちゅーか……無条件に憧れます。


桑田、おつかれさん!


  1. 山川草木
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微妙に腐る

2008/04/02(水)


駄目な時は駄目だわな。
そんな時はどうしたもんか?
そんな時にピタリはまるモノを見つけられたらラッキーだや。
割りと心の奥地はややこしい場所であったりするから、単純明解であるよりもすぐには理解しがたい位の相手が丁度良い。

ガッツがあるっつうのは大切だけども、どうやってもシケシケになる場合があるんだわな。

誰も笑っていないけども妙に心地良い。
そんなんを一つおくれな。

それこそ、ここまで自分自身を無視する必要があったのか、否か?

俺対俺の攻防に深まる溝。その溝を埋められる一撃はあんだか、ないんだか?

ないんだか、あるんだか?

すべてが嘘にしか思えない夜。むしろ、すべてが嘘であれ!
俺ですら嘘であれ!

どのみち眠ってしまったら、明日の朝には忘れている。

  1. 山川草木
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エイプリル・フールにつき

2008/04/01(火)


人々が昼食の為、足早に行き交う雑踏の端で電話をかけていた俺。
風がびゅーびゅー吹いていた。
ま、取り敢えず行き先が決まった。電話を上着のポケットに押し込み、さて行こうとすると右手の方から立ちはだかる影あり。

「兄さん、煙草吸うでしょ?」

陽に焼けてひからびた南瓜の様な顔のオッチャンが、藪から棒に声をかけてくる。
猫背の体に濃紺のビニールジャンパー、つんつるてんのスラックスにエアーもどきの運動靴。
どれもこれも間に合わせで身につけていると云った感じ。
汚れた野球帽子を浅くかぶった南瓜のオッチャンは、重ね塗りする様に

「煙草吸うでしょ?」

と俺との距離を縮める。

「あぁ、まぁ……」

「マルボロ吸うでしょ?」

「マルボロは吸わないよ」

「なんでも吸えるでしょ? はい、コレ!」

南瓜のオッチャンはそう言って小さいビニール袋を俺に手渡すと、その見た目とは裏腹に素早く雑踏に消えて行った。

なんだろう……?

渡されたビニール袋を額の辺りまで持ち上げて、しげしげ中を透かして見ると確かにマルボロが入っている。未開封で3箱も。
ビニール袋は小さい穴が方々に何個も空いていた。あっ! 緑色の百円ライターも一つ入ってる。

なんだろう……?

なんとなく捨てられず家に持ちかえる。

窓辺に座ってマルボロを吸ってみたら、マルボロだった。

オッチャン、あんた誰?

  1. 山川草木
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