Stray Cat Blues

俺たちにも明日はある!

BIRD AND DIZ

2008/03/30(日)


夜の夜をスケッチ

望みなど程遠い満腹

俺が聴きたい歌はそんなんぢゃない!

俺が聞きたい話はそんなんぢゃない!

俺が見たい顔はそんなんぢゃない!

俺が求めているのはそんな空気ぢゃない!

俺が隠しているのはそんな意味ぢゃない!

俺が知りたいのは、

「死んでる」の反対が「生きてる」なのかって事。

お金、要らないよ

関係、要らない

地球も要らねぇや……

ふと、夜の窓を開けて

突拍子もなく現われる猫とか

ポッカリと立体的に浮かぶ静かな月とか

「あっ!」と言う間に通り過ぎる文章とか

時間を止めてしまう開放意識の

たぶん、アレが自由って奴の尻尾であるはずだから

その為なら汗でも、涙でも、出せるもんは全部くれてやるから

才能だの、努力だの、ましてや根性なんか馬鹿馬鹿しくて

憶測とは底無し沼みたいだって事は重々承知だけども、

入り口から出口へ

迷わずに歩を運べたら、俺もナンボか大物だろう。

くつくつと笑う様に振る雨が、やけに小憎らしいぢゃないの

冷え冷えの布団の中は、やけに息苦しいぢゃないの

思い出って結構、面倒臭いぢゃないの

狂ってしまう美しさって、傍から見ると物悲しいぢゃんね

多分、こう云った感じはアメリカに居ようが、ヨーロッパに居ようが、アジアに居ようが変わらないだろうな。

あの世とか、この世ぢゃなくてよ、「その世」みたいな場所でウットリしたいね

駄目かね?

駄目かもね……

突発的に「傷つけてやれ!」って云う合図は、この体の何処からわいて来るのか?

それは愛情であるかね?

この、いわれもない恐ろしさは、永遠と云うモノぢゃないかね?

俺は水すましの様でありたいと思うのだが……


  1. 山川草木
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「人間」なんて……高慢ちきだぜ!

2008/03/28(金)


『幻魔大戦』

かなり乱暴に要約すれば、宇宙の負エネルギーと地球人エスパーの戦い。
宇宙の負エネルギーは全ての破壊、全ての滅亡に邁進する。
これに対する宇宙の正エネルギーが、フロイと云う宇宙意識。

光があれば影があり、影を作るのはまた光である。
ま、有体の悪対正と云った大枠の中で、人の心中の葛藤が描かれる話。
言ってしまえば人が創作するお話とは、概ねそうですわな。正側が主役であるか、悪側が主役であるかして七転八倒する訳さ。

さて角川映画版『幻魔大戦』が当時の少年の目にどう映ったかと云うと、まずはキャラクターデザインに異質感ありありでした。
俺はこの時初めて大友克洋氏を知りました。
あの基本つり目気味な登場人物達の目つきは、それまで見てきたアニメキャラとは一線を画しており、「何か違う」を強く意識させられたっけ。
あとはかなり抽象的な印象として「Cool」だなぁ〜と思った。
全体的な絵面と音楽が、俺の知り得たテレビアニメとは大分違った。
俺は戦争を知らない子供たちで、尚且つ骨の髄までテレビっ子の糞がきだった。
あまりにも俺がテレビに釘づけだったので、おふくろがテレビのコンセントを鋏でちょん切ると云う荒技でテレビ視聴を封印した過去もある。

そんなテレビ大好きっ子の俺が『幻魔大戦』を観たのはミドルティーンの頃だったが、「何か、違う」感が大きかった。
で、当の「まるごとソフト」とやらは、どうやら映画をそのまま放映するらしく、今一度その「何か、違う」感を確認しようと、夜更かし覚悟で画面に食い付くと、あら、まぁ、びっくり!
オープニングのナレーションが始まるや否や、俺も同時にそのナレーターのイントネーションも含めて復唱出来るんだな。

思い返せば、当時あまりにも違和感があったゆえに、自分なりにその違和感を解析しようと、映画の音声盤を繰り返し聴いたんだよな。
DVDソフトが2千円弱で、しかもコンビニで買える時代には考えられないけども、当時は映画の音声だけを収録したレコードがあったわけよ。
台詞はもとより、効果音から、BGMまで音声は全て収録してるわけさ。
映像だけは頭の中で再生しなさいって代物で、確かLPサイズで二枚組を夜な夜な聴いていたんだな。
そのレコードはレンタルレコード屋で借りてね。

俺はテレビの前で復唱しながら、意識は過去と現在を行ったり来たりしていて、妙にドキドキしたな。
もう、なんというのかな、中年の俺と、少年の俺が肩を並べて観てる様な感覚な訳よ。
音声を復唱しながらね。

ちょっと色々な意味で危なかったね。

なんとなく結末を思い出してみようとするんだけど、霞にかかった様にフワフワとボヤけるんだ。
そんでも胸の奥では、否、記憶の底では、必ず一分の隙も無く憶えていると確信しているのよ。
それはまるで、見えない未来を予知してみようとする感覚だった。

ますます、ドキドキしてきたね。

もう呼吸するのもまどろっこしい位に、意識だけが先を急ぐんだ。

すると……

「俺、サッカー観たいから、お前はもう寝ろ」

と、父親にチャンネルを奪われ、現実に引き戻されました。

つづく。

  1. 山川草木
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愛しのメリー。

2008/03/26(水)



湯から上がり水を飲みに居間へ行くと、テレビがつけ放しであった。
なんの気もなく見ていたら、衛星第二チャンネルの石ノ森章太郎特集番組が流れている。
ふと、進行役であろう男性が
「今日のまるごとソフトは『幻魔大戦』です。まずは見所を〇〇さん、どうぞ」
などと言っている。

あぁ、俺、ガキの頃好きだったなぁと、若干引き込まれた。
すると、見知らぬ彼の能書きによれば、どうやら83年に公開された角川映画の事だと判明する。
石ノ森さんは、その昔に漫画を描いたんだよね。原作は平井かずまささんだったと思う。
俺は石ノ森バージョンは知らず、角川文庫の平井バージョンを親父の書棚から失敬して読んだ記憶がある。
俺はガキの頃にエスパー願望がべらぼうにあり、その類の漫画やら少年文庫を手の届く範囲で読み漁っていたが、親父の書棚の『幻魔大戦』は奇妙に難しく難解で、消化不良の為に途中で読むのを諦めてしまった。
当時、父親が「それは未完のままなのだ。書いている本人も幅をもたせ過ぎて訳が分からなくなったようだ」と解説していた。

なるほど。それならば俺に分かるはずなどないと清々して書棚へ戻したっけ。

そして、83年に角川で映画になったんだ。
なぜ、あのタイミングだったのかは分からないけれど、俺は部活の仲間を誘って劇場へ足を運んだ。
なんせ、石ノ森さんが漫画を描いたのは俺が生まれる前の事だから、到底流行りの映画化と云った感じでは無かったと思われる。
それとも、もしや世相的に83年当時は俺以外にもエスパー願望少年が世の中に沢山いたりして、それを見越した計算ずくな大人が映画化を考えたのだろうか?

兎に角、個人的にはナイス(ナイスな?)タイミングの映画化だったと云う訳だ。


『幻魔大戦』については言いたいこと沢山ある為、暫く、

つづく。

  1. 山川草木
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ランダムスターからの電話

2008/03/23(日)


俺なりにオープンマインドで開拓を開始。
まずは噂を流す。流れるだけ流れてゆけ!
なんか、やっぱ、地道にコツコツとやるべき事とは違うもんだと思うんだよ。
見た目、冗談半分位で世の中舐めきってるスタイルが丁度良いって時もあるんだよ。
ただね、その車窓から外をチラと見ると、必ず平行してついてくる閉塞鈍行貨物の洩れる軋みが、夜を夜として俺ら以外の者を閉じ込めてやがるのが気に喰わないのよ!

いったい世界は今、どんな風で回ってやがるんだ?
ボロを纏えど心は錦、武士は喰わねど高楊枝なんだけれど……極論すると、金持ちに成れば万事解決すると云う皮肉に太刀打ち出来ませ〜ん。
この世界で消費されるのは偽善ばかりなのかなぁ……?

みんな皆居なくなって、みんな皆代わりの者が現われる。
俺の記憶も風化して砂となり、まるで何も無かった様な按配に着陸する。

  1. 山川草木
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For Your Love

2008/03/22(土)

20080322105203


奇跡としか思えない事が珠にあるけども、時の流れと共に必然であった気がするわ。
楽しい話が出来る奴はそうそう居ないからね。
軸足が少しでもブレていたら、本当に今頃どうなっていたのか……。

時の流れは余りにも巨大だ!

汚い部分を穿り返す事も出来るけれど、今はそんな気分ぢゃぁーねえんだな。

俺はのっぺりとした晴天の下、The Yardbirdsなんぞを聴きながら未来みたいなものを考えてんだよ。

怨念とか、執念とか、雑念を突き放すトレブルブースターと全く新しい生き方。そんでもって、燃え続ける熱の種。
実は腐れ落としたら良いぢゃん。
青々とした彼の地へ進め! 進め! 進め!
いつか俺も手をのばす。

だから、それまで、もう少し、

待っていてくれ!

  1. 山川草木
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My Generation

2008/03/17(月)


なんとまぁ、明後日から二連休をとったのに今日もお休み。
休みが多いのは良い事だ。朝からアレコレCDをとっかえひっかえ聴き倒すぜぇー!
……で、まぁ、小さいながらもジャケを眺め、ブックレットを開きライナーを読んでみたりすれば、何時ものごとく不満が募るのだった。
今、俺のマイブームは人生何度目かのBRITISH BEATブーム。
そんでもって昔からBRITISH BEATのライナーと云えば赤岩和美氏が大半を書いていた。
あとはストーンズ関係がマイク越谷氏。
なんだけど……。正直、今現在この二人の文章はあまり楽しめない。
単純に好みの問題かも知れないけれど、あってもなくてもいい様な文章なんだな。否、なくていいかな、俺的には。
あぁ、あとは日本盤のビートルズもライナーがつまらなかったな。
逆にBLUES,R&B関係はライナーが充実してるよなぁ。PEA VINEは素晴らしい!


例えば日本盤の値段が二千五百円だったら、その内の幾らかはライナー原稿料なんだろから、メーカーは書き手も吟味して選んで欲しいね。

つまらないライナーがお宝感を損なってます。

解決策としては輸入盤を買えば良いんでしょうけれど……。


  1. 山川草木
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コウちゃんの娘vs気障な嘘吐き男(before 40th)

2008/03/08(土)


「あのさぁ、なんでさぁ〜お日様って赤いのぉ〜?」

「あぁ、お日様ってボーボー燃えてる訳よ。そんで赤いのよ」

「ふぅ〜ん。ぢゃぁ、なんでさぁ、そらは青いのぉ?」

「空は水だから青いの。お日様が燃えすぎて無くならない様に、空は水でできてんの。海だって青いだろ。だから空は青いの」

「ぢゃぁさ、ぢゃぁさ、なんで夜は黒いのぉ?」

「お日様も空も寝てんのよ。だからだよ!」

「みんな、ねてると黒いのぉ?」

「そうだよ! 寝る時に目を閉じたら真っ黒になるでしょ」

「ふぅ〜ん。ぢゃぁさ、ぢゃぁさ、なんで、でんきは白いのぉ?」

「えっ? 電気……?」

「そう。でんき!」

「あぁ、電気ね。これはねぇ……起きてるよって事なんだよ」

「でんきっておきてるのぉ?」

「そ! 起きてるよ」

「おきてるのが白いってへんだよ!」

「変ぢゃないよ! 起きてるのは皆白いよ」

「だってさぁ、オレンジのでんきだってあるぢゃん!」

「あれは起きてるけど眠い電気でしょ。お日様だって寝る前はオレンジ色ぢゃん!」

「ぢゃぁさ、ぢゃぁさ、おきてる白いって、なぁーに?」

「ん〜と……お月さまとかさ……雲は夜でも白いよ。」

「ぢゃぁさ、ぢゃぁさ……」

「もう今日はおしまい。おっちゃん、腹ペコだから!」

「おしっこはさぁ……」

「今日はおしまい! 腹ペコだから帰るよ」

「えぇーっ! でもさぁ……」

「ぢゃぁねー。バイバイ」

  1. 山川草木
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ぐるぐる

2008/03/05(水)


地べたを堀っくり反してよ、

まだらの太陽光線が逃げて行く。

こっそり人目を忍び

いっせぇのせっ! で伸び縮み。

かなわねぇ〜なぁーぁ……。

寒風の嫌がらせで指先はボロボロだで

世界一のペテン師に、世界一の間抜けは唆されて、

ぐるぐるとでんぐり返し。

考えれば考える程、愚か者になってしまう。

「百年の孤独」について十二分に思い知った時、

憧れ共にメキメキにへし折られたよ。

寒風の嫌がらせで指先はボロボロ

挨拶させてくださいよ。

こんなにも無益な悲しさってあるのか?

アウレリャノ


  1. 山川草木
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Ruby Tuesday

2008/03/04(火)


休日。麗しの朝寝を満喫し、ダラダラ食べを済まして多目的浴場にて朝風呂を浴びる。

その後、まるで実りの無い過ごし方をすれば普段と変わらぬ夜が訪れる。

決め決めの、あたかも無理矢理充実させるかの様な過ごし方では思いつかない事を、アレコレ考えて悦に入る。

部屋の掃除はしなかった。

溜めに溜まった書き取りもしていない。

乱雑にCDやLPを散らかして、妄想に拍車をかける。

あ、洗濯すんのも忘れた……。

もうひたすらと、ダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラと過ごしていれば、

RRRRRRRRRR……

携帯電話が鳴る。

ヘッドフォンの中では「Rosie Won't You Please Come Home」が流れている。

他愛のない話を10分ほど。

頭の中は妄想から想像へシフトチェンジ。

テレビの中では気の滅入るような出来事がひっきりなしだ。

俺の世界にはまだまだ楽しい出来事が日毎現われるって云うのに……。

明日は重労働なので、もう寝てしまおう。

電話、サンキュー!


  1. 山川草木
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音壁

2008/03/03(月)


今更なのだがSHM-CDなる物について思った事をつらつらと綴ってみる。

このSHM-CDとはSuper High Material CDと云うもの。
従来のCDとは盤自体の素材が違うそうな。
見た目では何の変わりもありません。しかし、まるで違う物だそうです。
CDとはレンズからの光のはねかえりに依って音楽データを認識して再生する訳だけども、この新素材は光の屈折度が従来品より少ないそうな。
それ故に「より鮮明に原音を再生しますよ」と云うのが看板な訳だ。

で、現物を店頭で見かけた時の正直な第一印象としては、「またかよ……」と。
兎角、CDと云うものが出回って二十年強の今日、やれリマスターだの、24Bitリマスターだの、SAMだの、SBMだの、K2HDだの、DSDだの、SACDだのって旧譜がリメイクされ続ける度にこちとら買い直しを検討させられる訳で……いや、勿論、音楽を聴く時に必ずしも高音質が必須条件では無いけれども、でもねぇ……気にはなる訳ですよ。
それはもう、何か得体の知れない病に侵されてしまったかの様に気になる訳だ。

アホですか? アホなんです……。

はい、買いました。

アホなんです、とことん。

だってね、パッケージの煽り文句がよ、

《CDの大革命到来!》

《「本当に同じ音源なの?」その“激変”に誰もが絶句!!》

……ですからね。即買いですよ。

ま、個人的な心の葛藤などは他人様には関係無いですから、肝心の中身についてなんですが、頭痛がしましたね。
なんでかと云うと、多分選んだ音源にも原因があるのだろうと思われますが、簡単には掌握出来ない程に音が脳に飛び込んでくるんですよ。
これは、もしや……やり過ぎではないだろうか……? ここまでの音質で聴く必要があるのか? と疑問を抱く結果となりました。

アホなんですね……。

本末転倒ですよ。この有様ときたら。
久しぶりにアナログプレーヤーにLPを乗せて聴きました。
最高でした。

オーディオ派、音響派の人には推しますが、俺は二枚でギブです。SHM-CDは。

アホですから。



――まとめ――

SHM-CDは音質がかなり優れております。
驚いてギブ。
俺ってアホだなぁ……。


  1. 山川草木
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あ、春なんだ……

2008/03/02(日)


今日も今日とて休日出勤。
が、朝から今一つピリッとしない俺。久しぶりに朝寝坊などしてしまう。
ま、日曜ですから午前中は車も少なく道はすいているし、「のんびりいこう」と流し気味で田舎道をうねうねと行く。

すると、やたらあちこちで野良、飼い含め猫達と遭遇する。
陽だまりで微睡んでいたり、タッタッと通りを横切ったりする。
一匹、二匹の話ぢゃなく、今日一日で延べ二十匹からの猫を見かけたと思われる。
その度に、なんとか彼等を写真に納められないかと車を止めるが、彼等には彼等の都合があり、そう簡単にこちらの我儘に付き合ってくれはしない。

「そう云えば昨日もたくさん見かけたなぁ……」

若干の違和感と云うか、何か先週までとは違う様子が……

そうか! 春なんだ。

まだまだ油断は出来ないけども、確実に先週とは出会い率がアップしているもの。

そうか、それで俺、朝寝坊などした訳か。

春眠暁をおぼえず。

そう云えば最近、気がつけば寝てばかりいるものな。

そうか、春なのか……。


  1. 山川草木
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ARE YOU EXPERIENCED?

2008/03/01(土)


「神様なんぞは本当におるんかの?」

「いたらどうにかなるとでも?」

「ほんのちょびっとでいいから、ましにしてもらいたいわ」

「ほんのちょびっと増しにするのに神様が必要かね?」

「……なるほどなぁ〜。よくよく考えたら、ほんのちょびっとじゃ足らないわ」

「要は具体的にどう増しになりたい訳さ?」

「……う〜ん。なんとなく……馬鹿バカしい話になってしまうなぁ……」

「土浦には神様ってあだ名の骨接ぎがいるさ。見た目もソレ風な爺さまらしいよ」

「たぶん、その神様には用がないなぁ……」

「エリック・クラプトンはギターの神様だってきいた事があるけど……」

「えっ! ジミヘンではなく、エリックがか……?」

「エリックでしょ、世間一般では」

「どっちにしても興味ないわぁ……」

「骨接ぎの爺さまも、エリック・クラプトンも、知ってみれば多少なりとも増しになるんぢゃないの? いや、むしろ何の神様なら希望が叶うのさ?」

「神様は神様でしょうが!」

「うわっ! なんか、それショボいなぁ〜」

「……うん。分かった。神様いらない。君でいいから2万円貸してちょんまげ」

「うわっ! ショボっ! ますますショボいなぁ。取り敢えず、ほれ2万円」

「ありがとう。俺に必要だったのは神様ぢゃなくて、2万円だったんだな〜」


  1. 山川草木
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