2007の俺のベスト3
その他
1.岩手県
2.BOSE「TriPort」
3.フィラデルフィア美術館展
1.岩手県は平泉市の猊鼻渓。あれ程インスピレーションが湧き出る場所を俺は知らなかった。今、こうしている時さえ、ひねもす流れは流れ、苔蒸す程の時をこえてゆく。
北海道は知床の「世の果ての山」以来の発見であった。
盛岡冷麺はご機嫌だし、中尊寺は大浪漫だし、毛越寺は厳かに澄ましていた。
宮沢賢治や石川啄木に素敵な日本語を教えられ、俺は最高に「トンでる」良い曲が描けた。
2.たかがオーディオ、されどオーディオ。ヘッドフォンに弐万円超えの値段は痛いけれど、弐百万超えの価値がある。
俺が本当は何者で、本当は何をすべきなのか確認する為に絶対に必要なTool。絶妙のタイミングで手に入れたと自負している。
REVOLUTIONだ!
3.たったの千五百円の入場料で、あれだけの作品を間近で観れたんだからヤバいぜ!。
印象派以降の絵画は俺解釈では Just Rock!!
視覚よりも嗅覚に訴えかけてくるものがある。
まず、ありえないだろうけれど、「Sgt.Pepper's〜」を聴きながら眺められたなら、さぞ愉快であろう。
そして、最後のワイエスはTHE WALL FLOWERSだった。そんな感じだった。
「何か始めろよ!」
そんな感じだった。
どいつも、こいつも、フランスも、最高だ!!!
2007の俺のベスト3
文庫
1.夏目漱石「こゝろ」
2.William Faulkner「八月の光」
3.中山康樹「リッスン(ジャズとロックと青春の日々)」
1と2は、今更俺が何を言わんやと云う程の有名作であり大名作であるが、読後疲労など微塵も感じさせない文章力と、巧みな話の構成力が、胸の中にズドンとイカシタ「しるべ」を刻む。
クラクラとする程に引き込まれ、どこまでも連れて行かれると眼前に核心を突き付けて「お前次第だ!」と放られる。
この心地好さは音楽では得られない。
そして、「生きて、死ぬ」と云う事が一体ナンなのか? その根幹に水をくれてやるのさ。
中山さんは大好きな音楽評論家であり、その方の音楽遍歴を自筆で綴ったのが3。
兎に角この人の評論は楽しく読める。
凡その評論家は「俺はここまで知ってるぞ!」とばかりに外堀を埋めて音楽を切り取るばかりだが、中山さんはある種乱暴なまでに主観的である。
しかし、音楽を聴く楽しさをこれほどまでに魅力的に書ける人は少ないんぢゃないかな。
今年もかなり乱読したのだが、無駄な物には当たらなかった。
時間はいくらあっても足りはしない。
2007の俺ベスト3
アルバム
1.THE BEATLES「MAGICAL MYSTERY TOUR」
2.THE BEACH BOYS「PET SOUNDS」
3.THE KINKS「Something else by the kinks」
この三枚が俺の目を覚まさせてくれた。この三枚を軸にして、熱病にかかったが如く聴き漁った。
凡そ二十代のBLACK ONLYな自分からは考えられない着地点ではあるが、生活の張りは6割り増しで充実している。
「そこそこに良い感じ」な新譜や旧譜は、佃煮にして売る程ある。
しかし、そんなもんぢゃ「何か始めよう!」って気には到底ならない。
表面は極上ポップ、内面はぶっちぎりのビンビンロック。これだな。
消しても、消しても、消せやしない怨念の様なモノを、細かく裁断して消化し易くしてくれたのは、60年代の意識革命記録集達だった。
一生の宝にします。
冬が所構わず幅を利かせているもんで、只でさえ曲がってる体が寒さでみるみる縮んでゆく。
あぁ……冬野郎、少しは手加減してくれよ。
そして、俺の冬には欠かせない「Beatles For Sale」に今宵も耳を傾ける。
「コイツがあるから冬が越せる」
そんな錯覚さえ起こしそうな程、ぴんと張り詰めた冬の空気にこのアルバムはぴたりと填まる。
このアルバムに「うっとり」出来る内は俺もまだまだ大丈夫かもなぁ……。
あと10日もすれば今年も終わり。
その10日余りを無駄なく使い、俺は脳内洗浄ならびに脳内革命を済ませ来年に挑むつもり。
あくまでも個人的主観であるが、今、巷に溢れる情報の七割位は嘘っ八としか思えない。
猿が獅子の真似をして、蟻が猿の真似をしてみせるが、その実、山羊でしか無いみたいな……。
軽くもなけりゃ、重くもない。
「捧げる」人生で路頭に迷った振りをする奴は、反吐が出る程格好悪い。
悪党で良いぢゃない、格好良く行こう!
でも、「チョイ悪」はやだ! ショボいから。
雨ニモ負ケテ、
風ニモ負ケテ、
本当にまったく、食べるのだけは一人前なんだよ。
素敵な計画も水の泡にしちまうし、
すぐ泣くし、
すぐ怒るし、
かと思えばヘラヘラ笑っているし、
物覚えは悪く、度忘れはひどい、
あちこちで喧嘩して、起訴はされるし、
たんぼも駄目、畑も駄目、下手すりゃ今ぢゃ木登りだってままならないんぢゃありませんか?
理屈が嫌いなくせに屁理屈が多く、
物の価値は百か零、
その割りには緊張感に欠けているのは、オツムが足りない証拠だね。
君に未来はあるのだろうか?
まぁ、明日はあるだろう。
明後日だってあるだろう。
十年、いや、五年後はどうだろう?
――はい、まるで駄目ブログになった様で、携帯端末から利用出来ません。
おおよそ考えられる事も試したが、まるで駄目ブログ。反映されていません。
ま、ちょっとした手違いがどこかで起きてんだろうけど、いずれにせよ、このままでは墓場状態なので、年内中に解決出来ない様であれば、いっそこの手で消滅させるつもり。
あまりにも中途半端ではありますが、皆様、良いお年を。
FC2のアホ。
歌手・夏川りみ「歌さがし」に対する俺理論。
その四
「小さな恋のうた」
原曲はMONGOL800と云うロックバンドの曲らしいのだが、これまた全く知らない。
歌詞だけ聞いてしまうと小っ恥ずかしい主題なんだけども、不思議と嫌には感じない。
それは歌声がカリブなリズムへ軽快に乗り込んで、弾けんばかりのワイドレンジな歌いっぷりで圧倒的だから。
またもや「りみの歌声ワールド」にやられたと云う訳だ……。
本当に気持ち良い程の歌手っぷりだ!
そして、アルバム最後を締めるのは「デンサー節」
八重山民謡だそうです。
彼女の「歌さがし」は最終的には歌の向こう側にある、人間とか、海とか、大陸とか、歴史とか、夢とか、地球を巡る旅となる。
「まわる、まわるよ時代はまわる」で始まり、「肝心良持つぁばどぅ世間や渡らり」へ辿り着く一時間強の歌さがしの旅。
本音を言うと、これ程良いアルバムだとは予想していなかった。
それはつまらぬ偏見が原因である。
しかし、これ以後無条件で彼女に一目置く事としよう。
夏川りみは歌手である。
――おまけ――
初回盤にはボーナストラックで浜離宮ライブ「花」が収録されている。
常からボーナストラックは否定派の俺だが、これが素晴らしいテイクなので今回ばかりは「ボーナストラックありがとう!」と言わずにはおれない。
否、むしろ、なぜ本収録ぢゃないんだ?
少年時代や、なごり雪を外してでも入れるべきぢゃないのか、ビクターさんよ!
それとも「夏川りみLive at 浜離宮」なんてタイトルでライブアルバムでも出るのか、ビクターさんよ!
こんな素晴らしいテイクを一部のリスナーにしか届けないつもりなのか、ビクターさんよ!
ま、ソレはソレ。俺自身もボーナストラック無しの方で聴いたら聴いたで、十分満足するだろうし、大人の事情は知る由もないので目をつぶろう。
夏川りみ「歌さがし」は良いアルバムであった。
サンキュー・ベリーマッチ!
歌手・夏川りみ「歌さがし」に対する俺理論。
その3
「キセキノハナ」
例えば目の前で歌っている唄い手が日本語で歌っているんだけど、その歌詞の内容を飛び越えて「歌声」ソレ自身が情景を描いて胸に迫ってくる事がある。
りみちゃんは歌頭の「しろい〜」から他の曲とは違う声色を使い、すごーく遠くて、すごーく深いモノを捕まえようとする様に歌っている。
「歌詞が……」とか、「メロディーが……」とか分解して聴く事を全くゆるさない一曲。
「蘇州夜曲」
コレはヤバい! 以前この曲を足繁く通っていたオープンマイクで一度だけ耳にした事があるけど、もうその時に一目惚れした程に好きな曲と最高の再会を果たせて嬉しさ二倍!
歌声は浪漫を乗せて、大陸をたゆたい渡ってゆく。
浪漫を乗せて。
素敵!
「少年時代」
この曲、すごーくもどかしい。
とても好きな曲なんだけど……違う形で夏川りみバージョンを耳にしたなら、また違う感触だったと思うのだが、俺にはちぐはぐ感が大きくて座りが悪い一曲。
堪忍して……。
「'S Wonderful」
なぜかここで一曲だけGershwinなんだけども、ここには違和感を感じないだな。
秋桜や、なごり雪や、少年時代には感じるのに、突然の舶来曲には感じないだな。
なぜか……?
ま、ソレは追い追い考えてみよう。
それよりも、この曲のりみちゃんは「エロい」
コレはかなり意識的にエロい。
ソレはやはり、日本歌謡は内包していないある種の「艶っぽさ」を彼女が掬い上げた結果だろう。
コレはしかし、エロいね。大人のエロだね。
寝る前に聞きたい一曲。
「見上げてごらん夜の星を」
そしてany old timeは続く。同じジャズムードでも前曲とは逆向きに、日本語が持つトーンを壊さず丁寧に歌っている。
まるで別人の様に歌っている。
歌手とは一体幾通りの自分を作り出すのだろう。
それから、全然りみちゃんとは関係無いのだが、曲後半が打ち込みになるアイデアがイカしてる!
あと残り僅かなんだけども……眠いので、
つづく。
歌手・夏川りみ「歌さがし」についての俺理論。
その2
百聞は一見にしかず。実際のアルバムを聴かない事には身も蓋も無いのだが、ここから先は興味のある方だけどうぞ。
まずは、中島みゆき・作の「時代」
作者の中島みゆきがこの曲で切り取った時代は、平成の今現在とは違う時代であったと思うのだが、りみちゃんは今現在の「時代」を映しだそうと、一つ一つのバースを優しく丁寧に唄い紡ぐ。
このアルバム全体を通して言える事だが、本人の10ある力を7から8に抑えて、その余力の中で歌声に絶妙なニュアンスを魅せる。
見事なり!
「花咲く旅路」
原曲を知らないが、原由子が歌った曲らしい。
作者は桑田佳祐。
コレ、良い曲だなぁ。歌声はオリエンタルムードの中で、遥かなる広大な旅路を指し示す。
りみちゃんもりみちゃんなら、桑田も桑田だ!
二人の音楽人の出会いが、意識を遥か彼方へと運んでゆく。左スピーカーからのS.Eが拍車をかけて、夜明けを待ちきれない俺がいる。
余談だが、雰囲気が「ジョンの魂」収録“Hold On”に似てるんだな。そんな訳で個人的にとてもしみるテイク。
そんでもって次が「秋桜」なんだけんど……。
りみちゃんは大分「入れて」歌っているのだが……微妙だ。
このアルバムの選曲選考がファン投票だったと云う事だから、聴きたいと云う方が大勢いるのだろうが、俺には要らないテイク。
ごめんよ。
多分、このアルバムの他の収録曲の出来が良いから、見劣りするのかもなぁ……。
「さくら」
作者は森山直太朗。コレも原曲は知らないが、今やそんな事はどうでもいい!
4曲目にして、このアルバムがカバーアルバムである事すらどうでもよくなる。
ただ、ただ歌手・夏川りみの歌声があれば良い。
特に「たびだちのときーぃぃぃ〜」からの歌い口はどうだ!
CDならではのスキップ機能を活用して「秋桜」をとばして聴いてみると、
頭の3曲で、このアルバムは何かを描きだしている。
ソレが何かを俺は知らないのだが……。
「忘れてはいけないもの」
作者は小渕健太郎。……とは誰? と思い人に訊ねたら、コブクロだと言う。
はぁ、なるほど。曲は苦手なタイプだけど、アップダウンの起伏あるメロディーを見事に歌いきるよなぁ〜とホレボレ聞き入る内に、何時の間にか「りみの歌声ワールド」へ連れ戻される。
若干、俺、やばいかな……?
はい! 次。
「こころ」
作者は沢知恵とあるけど全く知らない方です。
この曲をヘッドフォンで聴くと、まるで耳元で囁かれている様に「生りみ」を感じますな。
良いね。「生りみ」
俺の心には幾重にも波紋がひろがり、その水面に映る月光がゆらゆらと揺れながら歌声に許されて小さく灯をともしだす。
「こころ」とは、なんだろうかと。
やっぱ……ヤバいかな、俺?
「なごり雪」
なぜかメロディーが平板に聞こえてしまう。
つまりは、俺には要らないテイク。またもや……。
なぜかと考えてみる。
そうかッ! このアルバムが全体的に叙情に溢れているんだ。
なんとなく「要らねえな……」と思う曲は、叙情を今一感じさせないからだな。
一人、納得。
つづく。