診察室に入ると、初めて診て貰う先生だった。
見た目でも勿論のこと、雰囲気や話し方からキャリアの長さが伺える女の先生である。
先生はパソコンの中へカルテを作りながら、あれこれ聞いてくるが、診断の話と他愛のない話が絶妙に入れ代わりながら話す方なので、こちらも自然と気軽に砕けた話し方へとなってゆく。
世の中には相当数の病があって、一個人で体験してしまう病などほんの一部にすぎない。
俺はいつもの癖で、ある程度のものは自分の勝手な判断で、誤魔化す様な処置をしてすませてしまうんだな。
実際、自分が今、どんな状態かって事に何時も気が回らない。
いよいよヤバいとなると病院へとなるが、大概は時間と金が余計にかかる事となる。
先生は俺の勝手な誤診処置を指摘しながら、
「若いと思って無理すると、治るものも治らないよ」
とキーボードを叩きながら少し真顔になる。
が、そう言い終わると同時位に一瞬モニターへ顔を上げ、またキーボードへ視線を下ろす。
俺は「あ、確認したんだな」って直観的に分かったけど、別にだからなんだって事もない。
先生はプリンタから出てきた処方箋を差出しながら言う。
「そんなでもないんだね」
「えぇ。そんなでもないんです」
「余計に気をつけなさい!」
「はい」
俺は笑って握手してから診察室を後にした。
見込み、予想、そして計画は日々少しづつ本来の軌道を外れ、思わぬ方向へ速度を増しながら流れてゆく。
「明日こそ……」そう思っている内に三日が経ち、「そろそろヤバいな……」と云う内に一月が過ぎる。
過ぎた月日はそのまま行方不明になり、最初に考えていた作戦は不明のままそれっきりだ。
頭の中で考えるばかりだと、残るモノも残らないぜ。
なぜだか知らないが、ここのブログは突然ログインが出来なくなる。
大体の場合はシステム変更がなされているからだと思われるが、メカ音痴の俺は途方にくれるしかない。
この憤りをどうにかしてよ。
ま、それはそれとして、
星野ジャパンの新井君、頑張れ!